7月24日(水)、地歴・公民科の授業の一環として、1年生から3年生までの全
学年で、礼文島の遺跡に関する特別授業を行いました。
この企画は、この夏に北海道大学を中心とするバイカル北海道考古学プロジ
ェクト(BHAP)による礼文島・浜中2遺跡発掘調査が行われるにあたり、地域住
民参加型のスクールプログラムの提案を受けて実現したものです。
本来ならば、実際に発掘現場での発掘体験もさせていただきたかったところな
のですが、発掘調査期間が本校の夏季休業期間と重なってしまいました。このこ
とから、今回の授業は北海道大学教授で考古学がご専門の 加藤 博文 先生に
よる講話と過去に礼文島の遺跡から出土した遺物などについて、発掘調査に同
行されている各分野ご専門の研究者の方々から説明を受け見学させていただき
ました。
場所は浜中2遺跡発掘調査チームの基地局となっている旧上泊小学校の体
育館です。体育館には今回の発掘調査で発見されたものを調査するための器材
が準備され研究室として使われていました。加藤先生のお話では、考古学の学問について説明していただき、北海道と北
方圏の歴史から礼文島の遺跡へと話が進んでいきました。最後に礼文島にある
地域の文化遺産をどのように国際的文化資源として活用するかという課題が示
されて講話は終了しました。とても興味深いお話に生徒たちは熱心にメモをとっ
ていました。
その後、ハワイ大学のアマンダ=ゴメスさんからハワイの歴史について若干お
話をいただき、26人の全校生徒は8~9人の3グループに分かれ、考古学ラボ・
動物骨ラボ・人骨ラボの3カ所にローテーションを組んで回りました。生徒たちは
出土遺物を手に取りながら観察し、説明に聞き入っていました。
今回の特別授業で、自分たちのふるさと礼文島が、実は世界的に価値の高い
遺跡が発見されていることを知り、誇りに思った生徒も多かったと思います。願わ
くは夏休み中に発掘現場に自主的に足を運び、世界各地から訪れている研究者
たちと交流しながら、発掘体験をしてほしいと思っています。

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